令和8年 3月議会挨拶

令和8年度予算を提案するに当たり、私の 所信の一端(いったん)を申し上げ、議員各位、並びに村民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと思います。
さて、現在の日本経済は、一方で株価が史上最高値を更新と景気の良い話もありますが、現実は世界経済の低迷。円安に伴う燃料費・原材料費の高騰により物価が高騰し、住民生活を圧迫しており、物価上昇に対し賃金の上昇が追い付かず、実質賃金が下がり続けている現状です。
その現状を受け、国では昨年、物価高騰対策として、2兆円規模の重点支援地方交付金を決定しました。
山添村も、その財源をもとに、現在、中小企業および農林漁業者等への燃料費、肥料費、資材購入費等への補助を行うとともに、今後、村民1人あたり2万円の「暮らしの応援ギフト券」の配布を予定しております。
引き続き厳しい社会情勢の中ではありますが、村として国等の補助金を活用しながら村民の皆さんの生活の向上に努めてまいりたいと思います。
話は変わりますが、全国的に人口減少・少子高齢化が進む中で、本村では、全国平均より高い水準で人口減少・少子高齢化が進んでいる現状があります。しかし、このような状況の中でも、私は、この村の可能性を信じます。人口3000人をきった小さな村だからこそ、お互いに支え合い、安心して暮らしていける、一人一人を大切にした取り組みが出来ると考えます。豊かな自然に恵まれ、古くからの歴史・文化に育まれてきた山添村民は、「人との繋がり、心身の健康、労働の成就感、地域との関り」を大切にしてきました。今後も山添村らしい暮らしの質を高めるためには、これからの山添村をどうしていくべきかを村民と議会・行政とが共にみんなで考え、実践していくことが必要です。
特に、選挙中から掲げています「高齢者等の生活支援の充実」「子どもたちへの教育投資の拡充」「インフラ整備と防災対策」を重点課題に設定し、取り組みを進めて参ります。そのためにも各課の職務を見直し、今後の数年間でコンパクトでスリムな職場の体制にしていく考えです。令和8年度は、先ず「総合政策課と総務課」を統合し、新たな「総務課」として業務を遂行していきます。また、一昨年度から外部人材の登用やアドバイザーを活用し、業務の効率化等を進めています。来年度も引き続き、これらの人材を活用していく所存です。加えて、地域の団体や大学・企業との連携を引き続き大切にしていくことで山添村の良さを村内外に広報していければと考えています。
ところで、先日、東大寺のお水取りの儀式に山添村の竹を奉納しました.本日、その松明が二月堂の廊下を走ります。その火が山添村の光明になればと期待しています。
それでは新年度予算につきまして、主な施策について説明いたします。
まず、令和8年度の一般会計、特別会計の予算額は合わせて52億2千8百93万円で、前年度対比3.6%の増となりました。
主な事業としまして、令和7年度に引き続き
義務教育学校の建設工事を含む学校推進費に3億6千7百95万5千円を計上しました。令和9年4月の開校に向け、現在順調に改修工事が進められています。
次に、公共交通対策について、4月から奈良交通東山線の運賃補助については、実証実験を終了し、土日祝日のみの運賃補助に変更いたします。村内全体の公共交通の補助の状況、および財政状況を考慮した上での改正でありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
また、令和8年度からは、社会福祉協議会の「福祉タクシー」について、70歳以上の高齢者及び障がい者手帳のをお持ちの方を対象に村内に限り、無料での運行を実施するために補助金を増額し、従来のコミュニティバスの経費と合わせ、公共交通対策費として5千1百38万6千円を計上しました。今後も引き続き、公共交通利用者の利便性の向上に努めてまいります。
次に、昨年山添村でも目撃のあったクマ対策については、全国的にも被害が増大しており、国として、市町村への交付金を含む対策費を 決定され、村としてもその交付金を活用し、緊急銃猟事業費4百61万円を計上しました。
次に、簡易水道事業に関してですが、令和元年度から老朽化した管路の布設替え工事を行っていますが、令和8年度は、引き続き切幡地区および菅生地区を実施する計画です。工事中は、近隣住民の皆さまには、大変ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。
いくつかあげましたが、これ以外にも、住民福祉課では、診療所、こども園を含めた保健福祉事業全般の予算、農林建設課では、オーガニック普及、地籍調査、混交林誘導整備事業を含めた農林土木に関する予算、地域振興課では、ふるさと納税事業、空き家対策、移住定住、神野山一帯の施設管理予算を立てました。
令和8年度も引き続き、村民の皆さま、議員の皆さまと手を携(たずさ)え、「元気で夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村づくり」に邁進してまいります。ご理解、ご協力をお願いいたします。
最後に、先日、第二次高市内閣が発足しました。奈良県出身で本村にも度々来村していただきました高市総理大臣は、「地方を大切にする。」と公言してくださっています。そのお力をしっかりと発揮していただけるように要望活動をしていく考えです。どうかご協力をお願いします。