ようこそ 村長室へ
山添村長 野 村 栄 作
ようこそ村長室へ! 太古からの歴史や文化に富み、自然豊かな山添村。
村には、人・もの・自然等々、誇れるものがいくつもあります。
その反面、少子高齢化・後継者不足・耕作放棄地の増加・若者流出 空き家の増加等々、様々な課題があるのも事実です。
山添村を愛し育んでこられた村民の皆さまの心を大切にしていきながら、既存の文化観光資産に加え、秘められた資産を発掘することや主産業である茶業や稲作に加え、村独自の農作物の生産や生産の仕方を工夫すること。また、名阪国道という交通資源を有効に活用することで、前述の課題を改善していきたいです。
前述しましたように山添村は、縄文草創期の遺跡があったり、奈良・平安時代の寺院や仏像が各地に点在していたりと、歴史的に価値ある場所です。また、大和茶を主産業とする農業をはじめ、国内で大きなシェアーをしめる企業の本社もあります。地元を知り、学び、活用することが、村の活性化につながると考えています。 更に、教育面の充実を図ることが村の発展につながると考え、令和6年4月から3つの保育園を統合し、認定こども園をスタートしました。また、令和9年4月には小中一貫の義務教育学校を開校予定です。こども園から小中の連携教育で、山添村の子どもたちを「山添村を知り、学び、考える子。山添村を愛し、誇りに思え、自慢できる子」に育成したいと考えています。 また、国のオーガニックビレッジ構想を取り入れ、一般の方と高校生が一緒に有機農法を学べる「YAMAZOEオーガニックスクール」を令和6年5月から開校し、学校・村・地域が協力し、この事業を勧めています。この事業には、伊川健一さんが代表の一般社団法人「みんなとふるさと」さんが、アドバイザーとして支援してくださっています。この2つの事業以外にも様々な取り組みをしています。数々の課題はありますが、今後も「元気で、夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村」を目指し、一つ一つ課題をクリアーしていきたいです。 私は、令和7年3月議会で、「山添分校の生徒募集をこの4月で最後にする。」と表明しました。もちろん高校があることで、幾つかのメリットは考えられますが、それ以上に「今後の村の財政」「生徒の確保」「県の認可」そして、何よりも「子どもたちが行きたい学校・保護者が行かせたい学校・山添村の活性化に寄与してくれる学校等、高校の特色化と管理支援体制の構築」のことを考えると非常に厳しいという結論に達し、山添分校の本校化を断念しました。限りある予算や人的資源は、今現在、村で暮らす村民さんや村の子どもたちの未来のために使われるべきです。 今の山添村にとって、喫緊の課題は、「高齢者対策」であり、「将来を担う子どもたちへの教育」であり、「老朽化したインフラの整備」なんです。そのことを再度、訴えます。
そして、並行して、「防災対策」も必要です。近い将来起こる可能性の高い南海トラフ地震だけでなく、台風や線状降水帯による自然災害に対して、しっかりと対策を取らなくてはなりません。机上の対策だけでなく、実際に起きた時、身を守る行動をどうとれるか、災害復旧をどうするか、となると地元の建設業協会をはじめとする業者の方々の協力は、絶対に必要となります。既に、日々の災害に対して迅速な対応をしていただいています。本当に感謝でいっぱいです。今後も地元業者の皆さまとしっかり連携を取っていきたいです。
どうか、ご支援、ご協力よろしくお願いします。