令和4年度所信表明

令和4年度 所信表明

令和4年度予算を提案するに当たり、私の所信の一端を申し上げ、議員各位、並びに村民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと思います。
昨年に引き続き、この一年も新型コロナウイルスの対策に追われる年となりました。一旦終息を見せたのですが、オミクロン株の出現で更にその感染が拡大し、本村においても陽性者の数が今までよりも増えている現状があります。今のところ公共施設等への対応は考えていませんが、今後も動向を注意深く観察し、現状に即した対応をしていくつもりです。懸念される感染拡大に対して危機感を持って、住民の皆さまに注意喚起を行うとともに、希望者へのワクチン接種の実施をスムーズに行えるよう進めてまいります。住民のみなさまには、引き続き不要不急の外出を避け、今まで以上に健康管理にご注意を頂きますよう、働きかけていきたいと考えています。
さて、新年度予算につきまして、特に私が進めていきたい取り組みに関して説明します。
令和4年度の予算総額は、55億6千8百15万円で前年度対比1.7%の増となりました。主なものとしまして、「認定こども園の設計費」があります。前村長様からの引継ぎであった保育園の統合・認定こども園化にむけて、いよいよ具体的に進める段階となりました。今年に入り、保護者説明会や地域説明会を開かせていただき、多くのご質問・ご意見・ご要望を頂きました。村といたしましても保育園の統合・認定こども園の令和6年度4月開園に向け、設計・建設を進めていきます。先ずは、保護者・村民・行政のメンバーによる建設委員会を立ち上げ、村民の皆さまのご意見をお聞かせいただきながら、こども園のコンセプト・設計を進めていきます。今年度は、その予算を計上しました。
次に、デジタル化推進の予算です。私のマニュフェストに各戸にタブレットを導入し、安全・安心・便利なくらしを目指す構想があります。現に国もデジタル庁を設置し全国のデジタル化を進めていますが、本村では、先ず防災行政アプリの導入をすることにしました。村からの情報発信は、HP,11チャンネル、新聞折込、山添広報、防災無線等に限られ、一方通行のものばかりです。アプリを導入することで、村からはタイムリーな情報発信ができ、村民の皆さんもご自分のスマホから申請や登録、情報収集ができるという、皆さんの暮らしの安全・便利につながるシステムです。今後は、高齢者向けのスマホ教室や相談窓口なども設ける予定です。
また、副読本作成の予算も計上しています。これもマニュフェストの一つです。
村民に山添村のことを知り、学び、考えていただくための資料として作成中です。先ずは、学校からの要望があり、3・4年生向けの本を作成することになりました。これは、R5年4月から配布できるように、現在副読本作成委員会を立ち上げ順次進めています。将来的には、全村民向けにデジタル本を作成します。「村を愛し、村を誇りに思え、村を自慢できる。」全村民がそうなれば良いですね。
これらは、新しく立ち上げる予定の「総合政策課」で進めてもらいます。説明が、あとになりましたが、4月から新しく「総合政策課」を設置したいと考えています。これは、重要施策や村長特命事項を今まで以上に能率よく進めるために設ける課です。ご理解をお願いします。
更に、村の観光化にも重点を置きます。神野山に関しては、コミュニティバスの運行や現存する施設の有効利用を考えていくとともに、村内に点在する大川、毛原廃寺跡の史跡や仏像の発掘・整理をし、令和4年度、その活用方法を検討し、計画を立てていきたいと考えています。また、花香房を観光・移住・空き家対策の窓口としての有効活用を計画しています。
続いて、簡易水道に関してです。令和元年度から老朽化した管路の布設替え工事を行っていますが、令和4年度は、的野・桐山、遅瀬、広瀬を実施する計画です。また、切幡地区の設計も計画しています。近隣住民の皆さまには、工事中は、ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。
いくつかあげましたが、これ以外にも教育・保健・農林等、様々な面で予算計画を立てました。何れにいたしましても 村民の皆さま、議員の皆さまとしっかり手を携え、「元気で夢や生き甲斐を持て、安心して暮らせる村づくり」に邁進してまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。