2026年 所信表明
令和8年度の開始に当たり、私の所信の一旦を申し上げ、村民の皆さまのご理解とご協力を賜りたいと思います。
さて、現在の日本経済は、一方で株価が史上最高値を更新と景気の良い話もありますが、現実は世界経済の低迷。円安に伴う燃料費・原材料費の高騰により物価が高騰し、住民生活を圧迫しており、物価上昇に対し賃金の上昇が追い付かず、実質賃金が下がり続けている現状です。
その現状を受け、国では昨年度、物価高騰対策として、2兆円規模の重点支援地方交付金を決定しました。
山添村も、その財源をもとに、昨年度末、中小企業および農林漁業者等への燃料費、肥料費、資材購入費等への補助を行うとともに、今後、村民1人あたり2万円の「暮らしの応援ギフト券」の配布をさせていただきました。
引き続き厳しい社会情勢の中ではありますが、村として国等の補助金を活用しながら村民の皆さんの生活の向上に努めてまいりたいと思います。
皆さん、ご存知のように、全国的に人口減少・少子高齢化が進む中で、本村では、全国平均より高い水準で人口減少・少子高齢化が進んでいる現状があります。しかし、このような状況の中でも、私は、この村の可能性を信じます。人口3000人をきった小さな村だからこそ、お互いに支え合い、安心して暮らしていける、一人一人を大切にした取り組みが出来ると考えます。豊かな自然に恵まれ、古くからの歴史・文化に育まれてきた山添村民は、「人との繋がり、心身の健康、労働の成就感、地域との関り」を大切にしてきました。今後も山添村らしい暮らしの質を高めるためには、これからの山添村をどうしていくべきかを村民と議会・行政とが共にみんなで考え、実践していくことが必要です。
特に、昨年の選挙中から掲げています「高齢者等の生活支援の充実」「子どもたちへの教育投資の拡充」「インフラ整備と防災対策」を重点課題に設定し、取り組みを進めて参ります。そのためにも各課の職務を見直し、今後の数年間でコンパクトでスリムな職場の体制にしていく考えです。本年度は、先ず「総合政策課と総務課」を統合し、新たな「総務課」として業務を遂行していきます。また、一昨年度から外部人材の登用やアドバイザーを活用し、業務の効率化等を進めています。来年度も引き続き、これらの人材を活用していく所存です。加えて、地域の団体や大学・企業との連携を引き続き大切にしていくことで山添村の良さを村内外に広報していければと考えています。
それでは新年度予算につきまして、主な施策について説明いたします。
まず、令和8年度の一般会計、特別会計の予算額は合わせて52億2千8百93万円で、前年度対比3.6%の増となりました。
主な事業としまして、令和7年度に引き続き
義務教育学校の建設工事を含む学校推進費に3億6千7百95万5千円を計上しました。令和9年4月の開校に向け、現在順調に改修工事が進められています。
次に、公共交通対策について、4月から奈良交通東山線の運賃補助については、実証実験を終了し、土日祝日のみの運賃補助に変更いたします。村内全体の公共交通の補助の状況、および財政状況を考慮した上での改正でありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
また、令和8年度からは、社会福祉協議会の「福祉タクシー」について、70歳以上の高齢者及び障がい者手帳のをお持ちの方を対象に村内に限り、無料での運行を実施するために補助金を増額し、従来のコミュニティバスの経費と合わせ、公共交通対策費として5千1百38万6千円を計上しました。今後も引き続き、公共交通利用者の利便性の向上に努めてまいります。
次に、昨年山添村でも目撃のあったクマ対策については、全国的にも被害が増大しており、国として、市町村への交付金を含む対策費を 決定され、村としてもその交付金を活用し、緊急銃猟事業費4百61万円を計上しました。
次に、簡易水道事業に関してですが、令和元年度から老朽化した管路の布設替え工事を行っていますが、令和8年度は、引き続き切幡地区および菅生地区を実施する計画です。工事中は、近隣住民の皆さまには、大変ご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。
いくつかあげましたが、これ以外にも、住民福祉課では、診療所、こども園を含めた保健福祉事業全般の予算、農林建設課では、オーガニック農法の普及、地籍調査、混交林誘導整備事業を含めた農林土木に関する予算、地域振興課では、ふるさと納税事業、空き家対策、移住定住、神野山一帯の施設管理予算を立てました。
令和8年度も引き続き、村民の皆さま、議員の皆さまと手を携え、「元気で夢や生き甲斐が持て、安心して暮らせる村づくり」に邁進してまいります。ご理解、ご協力をお願いいたします。
一昨年の認定こども園の開園から令和9年4月の義務教育学校の開校までが山添村の教育の準備期間と考えています。新しい園舎や校舎で山添村独自のカリキュラムを導入した学びをしっかりと村内外に広報することで「山添村で子育てをしたい。」と願う人の移住定住を図りたいと考えています。
また、オーガニックの取組も4月からは、3年目に入ります。今年度は、オーガニックスクールを中心に据えながらオーガニック組合の設立や6次産業化を目指します。コミュニティバスに関しましては、奈良方面行のダイヤ改正と土日祝の補助制度をスタートします。通学・買い物の支援として導入しています。今後も皆様のご利用をお願いします。
神野山の活用については、映山紅エリアについて、新しい指定管理者が決まりました。今後は、関連団体や地域住民の皆さんとしっかり連携を取り運営をしてくださるように聞いています。
ならコープとの連携も4月からは、3年目に入ります。配食サービスや見守り活動を通して、地域と繋がりを深めていただいています。ふるさと納税・返礼品に関しても進展が見られます。大学との連携やぞえ塾での商品開発で成果をあげました。
就任当初から言わせていただいていますように、村民・議会の皆さんと力を合わせ、課題である少子高齢化・農地の荒廃・後継者不足・財政の健全化・職員の配置・産業の振興・安心して便利に暮らせる村づくり等に具体的に取り組んでいきたいです。
そんな中で、地域の方々が様々な取り組みをしてくださっています。先日は、「山添村健康で行こうかい」の昼食会に参加させていただき美味しいご飯をごちそうになりました。また、防災訓練等でいつも炊き出しをしてくださっている赤十字の皆さんなど、本当にたくさんの方々が村を支えてくださっています。感謝でいっぱいです。
私は、様々な課題を解決していくために、開かれた村政を目指します。情報アプリの導入は、その一つです。村が今、何をしているのか、村民の皆さまに見える努力をしていくつもりです。
前回もお願いしましたが、今ある課題を自分事と考えていただきたいです。「山添村は、自分の村なんや!自分の家なんや!」共にそう考えていきましょう。
その為にも、先ずは、村が元気で、村民に笑顔あふれる村でありたいと考え、昨年に引き続き、「元気な過疎!」を呼び掛けていきます。
本村には、多くの課題はありますが、それを超える素晴らしい自然・文化財・人物に恵まれています。この利点・宝を無駄にせず、村の成長に活かしていきます。そのためには、皆さんのご協力・ご支援が必要になります。どうかみなさん、みなさんの知恵をお貸しください。
また、山添村のことを考えるとき、村内外・世界の情勢も注目していかなくてはいけません。特に世界の情勢は、ロシアのウクライナ侵攻以来、安全・平和の面だけでなく、経済にも大きな影響を与えています。更に南海トラフ地震など自然災害への対応も考えていかなくてはなりません。しっかりと危機管理体制を整えていかなくてはならないと考えています。
令和8年度がスタートして、早くも二ヵ月になります。今後、9年度に向けて、義務教育学校の開校、水道事業の村一本化、医療体制の検討、オーガニックの推進等々、解決すべき課題は多々ありますが、4月1日就任いただいた「大澤副村長」はじめ、すべての職員と力を合わせ、全力で取り組ませていただきます。
どうか皆さん、和合結束! 村民が一致団結し、課題に取り組んでいきましょう。
そして、「元気で、夢や生き甲斐が持て安心して暮らせる村づくり」を共に目指しましょう。よろしくお願いします。

